自殺旅行
第3章 独房生活
「????? 何を?」
「死んだあと・・・・・・ですよ。あの世はあるのかないのか・・・・・・無なのか有なのか。『絶対ある』って言う人も『絶対ない』って言う人も何をもって『絶対』と言い切っているのやら・・・・・・死んだ事もないのにね。『臨死体験』も夢だって言えばそれまででしょう?」
「ああ確かに」
「死ねば解るんです」
「ええ~~~~~・・・・・・いや、まあ、そうだけど・・・・・・・・・・・・。えっ?! そんな理由?!」
「もちろんそれだけではないですが・・・・・・でも、死ななきゃ解らないなんて・・・・・・少し魅力的だと思いませんか?」
「う~~~ん・・・・・・そうかな~? なんかこう、魅力・・・・・・魅力ねぇ・・・・・・魅力・・・・・・・そうだ! 今度『生きるって素晴らしい!』みたいな本探して来ようか?!」
「それはなかなか・・・・・・わたくしに喧嘩売ってます?」
「そんな~喧嘩とか~売ってないよ~~売るわけないじゃん~~・・・・・・『百まで生きよう!』とかいうの見つけて来ようか?! 読む?」
「ええ。読みましょう。読んでやりますよ。舌打ちしながら、鼻で笑い飛ばしながら! 読んでやりましょう!」
「アッハッハッハッハ!」
彼は可愛らしく笑いながら去って行った。『男前(私は認めない)さん』は面白い人だ。人懐っこい笑顔。患者人気が高いのも分かる。が、しかし・・・・・・男前とは・・・・・・やはり私は認めない!
ヒョロ助タイム♪ も何気ない話をして終了。
子リスちゃんは忙しいのだ。