*夜空来の日記*
第14章 10月22日*月曜日
雷都は私を秀育の事故現場に
秀育が大好きだった
カルピスを置いてこよう
と言いました
事故現場に行くと雷都が
「カルピス忘れた」
と慌てて買いに行きました
えぇ、アイツはバカです
私は心の中で
秀育に語りかけました
―あのね、ずっと好きだったんだよ。でもさ、秀育彼女いたから、言わなかったんだ―
「あれ、夜空来ちゃん?」
振り向いた先には
背が高くロングの黒髪
白く清楚なワンピをきた
秀育の 彼女でした
「えりかさん…」
えりか「秀育…夜空来ちゃんに、最期まで言わなかったんだね…」
と切なげに目を細め
言いました
「なにを…ですか?」
「秀育はねぇ…私のこと好きじゃなかったの」
「……え…?」
「秀育がホントに好きだったのは…夜空来ちゃん、貴方なのよ」
「え、……え…?」
「私が告白した時に、『俺は、夜空来が一番好きなんだ、多分これからもずっと、それでもいいのか』って私はそれでもいいって思ってたわ…」
そういうとえりかさんは
涙を流し
去っていきました