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恋は甘い香りと共に

第2章 天気、あらし。





笑うんだ、この人。



なんかいつもこわーい顔して無気力で、なに考えてるかわかんないけど



ちゃんと人間らしいところあるんじゃん。



「なんだ、あらしちゃん紺パン履いてんのかあ」



間延びした声が真下から聞こえた。



はっと下を見ると翔の顔がスカートの中が見えるような位置にある。



「ばか!!このエロ魔ぁ!」


一瞬にして体が熱くなり翔の脇腹に蹴りをいれてしまった。


翔はぐへぇと変な声を出して小さくなった。



「ちょ、あらしちゃん…俺ら結構重傷だかんね」



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