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恋は甘い香りと共に

第2章 天気、あらし。





はっ。忘れてた。



「あっわ、わ、ごめんっ!本当に申し訳ない!金山くんも大丈夫?ほっ保健室!」



その光景を見て藍川がまた肩を揺らし声を出さずに笑う。



もう何、この状況。


その時チャイムが鳴った。



「え…これって」


慌てて腕時計(もちろん機能重視のやつ)を確認すると、8時30分。
HR開始の時間だ。


「嘘でしょ―っ!あたしの無遅刻無欠席の記録がぁ―!」



2人を投げたときに一緒に飛んでったであろうカバンを拾って、旧図書館入り口に急ぐ。



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