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恋は甘い香りと共に

第2章 天気、あらし。





そう私が面倒くさそうにつぶやくと遥が「贅沢」とそれだけ言って机に突っ伏した。




突っ伏したいのは私の方だ!



そうツッコもうとしたが授業開始のチャイムが鳴ってその言葉は発される事無く宙ぶらりんになってのどの奥にとどまった。



教室の扉が開いて数学の先生が入ってくる。


遥を含め立っていたクラスメイト達がバタバタと自分の席に戻っていく。


また今日も退屈な授業が始まった。



こうも退屈だと...いやでもあの人達の事が頭をよぎる。



昨日の藍川湊人の意味深な行動。


翔の告白、そして金山悠が言っていたそれが驚くべき事だという情報。





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