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恋は甘い香りと共に

第2章 天気、あらし。






教室の入り口を見ることを拒否している頭を無理やり動かし(ギギっと音がした)黄色い声がする方を向いた。



「ああ―…」



思わず漏れ出た声。



視線の先には翔と金山悠の二人が超笑顔でコンビニの袋をガサガサ振り回している。


「お昼。一緒に食べよ―ぜ?」



その翔の声にさらに黄色い声が大きくなった。


構わずに翔がちょいちょいと手招きをする。


そんな壁にもたれたモデルスタイルで微笑まれても…



「ちょ、杏里!どーすんの」




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