
恋は甘い香りと共に
第2章 天気、あらし。
ほら来たーーー!!!
うちのケーキを気に入ってくれてるのはとっても嬉しいことなんだけどさ。
「仕事増やさないでよ…」
そんなの勝手に断れないじゃんか。
「え、あらしちゃん…?」
嫌々ながらも仕事用の手帳を取り出す。
「はい、何時に何処で何のケーキにします?」
「うわやったあっ!!やっぱさ、俺らがそういう店いくと落ち着いて食べられないからさー」
…あなた達からは落ちついて食べたい、という気持ちは全く伝わってこないんですが?
「あーじゃあ明日の4時、ミナトん家でいいか?」
ショウが私にではなく、首をひねって後ろにいる藍川湊人に声を掛ける。
「…ん」
うわそっけな!
何時もだけどさ。
