恋は甘い香りと共に
第1章 はじまり
金山悠が目を丸くさせて拍手してくれた。
私は恭しくその拍手を受け取る。
「金山君もそんなこと言うんだ?」
「んーてかショウちゃんに蹴り入れてくれるような人滅多にいないし。それにショウちゃんの女癖の悪さは僕等が一番知ってるし、どうにかしなきゃとは思ってた」
ああ、だってよ翔!
親友さんにそうやって思われてるよ!
「女癖ねえ…あ、そういや私さっきコクられたっぽいんだよね。なんかセフレの誘い方みたいだったけど」
そんなこともしょっちゅうで、ああいう甘い(?)言葉でいつも女の子を落としているのだろうか。
そう考えるとますます怒りが…
「なにそれ。本当!?」