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恋は甘い香りと共に

第1章 はじまり




「やっぱ嫌いだ。顔だけの男なんて!」



無意識に肩をさする。



「...嫌い」



また強く風が吹いた。


空は既に茜色になっている。



「っやば!店!ほったらかしじゃん」



...最悪。



あーもうこれからたっぷり親に怒られるんだろうなあ...



今日って最悪の日じゃない?



明日の学校がちょっとだけ怖いよ。



頭のバンダナをもう一度きゅっと結び直して気合いを入れる。



「あーもう!頑張るぞっ!」



8割くらいヤケだけど。



私は3人が消えていったドアを開けた。



第1章 end


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