
鳴宮くんは悪い子‼
第3章 鳴宮 和輝?だれそれ?
「つかあんた、浜高とか言ってなかった?」
ぎくっ
「思いっきり俺と同じ高校だし」
ぎくぎくっ
舐め回すように私を見つめ、ニヤニヤする茶髪男。
予想外のタチの悪さに、心臓がばくばくだ。
「……」
「ま、いいや。じゃぁ行くぞ」
「へっ!?」
ど、どこに!?
茶髪男はそのまま足を進める。
でも私はその状況に体が拒む。
「何?昨日俺大事な用があったんだよね。それを、お前が台無しにしたんだ」
「…すみません……」
それはほんとに申し訳ないです…(=ω=`)
小さくなる私に、茶髪男は笑った。
「そう警戒しないでよ。俺に付き合ってくれるだけでいいから。ね」
微笑する彼に、私は小さく頷いた。
「ほら、行こうぜ」
ぐいっと腕を引っ張られ、茶髪イケメンに言われるがまま足を動かした。
