
鳴宮くんは悪い子‼
第3章 鳴宮 和輝?だれそれ?
「…どこに行くの…ですか…?」
ビクビクする私に、茶髪男はぷはっと吹き出した。
「だからっ‼警戒すんなっつーの。昨日のあの強気発言&行動は何だったんだよ?」
「……」
「タメでいいんだよ。…そもそも俺が始めた喧嘩だし」
え?
「なに?聞こえなかった…」
「うるせっ」
え?え?
よく聞こえなかった。
茶髪は力を緩め、私の腕を開放した。
気づくと建物と建物の間の路地にいた。
幅は人3人分くらい。
なんか…やばい?
いくら昨日会ったと言えども、ほぼ初対面の殿方と路地で二人きりは…
「清水…だっけ?」
あ、名前覚えてた。
なんか意外ー。
じゃないっΣ(゚д゚lll)
