同居人
第2章 待っていてくれる飼い人
そんな優は手を
握ってきた。
「な…」
「手ぇ繋いでいこ」
普通の女子なら
おとされるような
キラキラの笑顔。
…でも私は
引っかからない。
「い・や」
「もーなーちゃんってガード固い」
「私はあんたになんか落とされない」
「…ぷう」
くだらない話を
しながら
近くのカラオケに
着いた。
「わあおっきー!!」
子供みたいに
はしゃいでる優に
頬が緩む。
「はいろはいろ」
半分強引に
優に連れ込まれた。
受付で優が
色々済ませてくれて
部屋へと入った。
「なーちゃん、何歌う?」
「私歌う気ない。…優が歌えば?」
「んじゃ適当に決めよ」
優は色んな曲を
チョイスしているみたい。
~♪~~♪
「曲流れてるよ。優、歌って」
「なーちゃんが歌ってて」