同居人
第6章 紅く、濁る糸
「そんなの私なんかたくさんつかめちゃいますよ」
いやいや…
菅野先輩も
相澤さんもスリムだよ。
そしてあんなに
食べる優も。
話してる内に
外が暗くなった。
「今から誰かの家、行きません?」
相澤さんが
急に提案した。
「いーけど…だれん家行くの?」
菅野先輩が聞いた。
「うーん…今うち兄がいるんで無理です…」
「私んちも今は…」
ちょうど
冷蔵庫の中
スッカラカンなんだよね…。
「じゃあ俺んとこ?」
「はいっ。龍紀先輩、お願いします!!」
えーっ!!
こんな時に
菅野先輩の家!?
やばいよ…。
私まだ返事
できてないのに…。
「真央さんと先輩もですよ?強制です」
「はあ?」