同居人
第6章 紅く、濁る糸
「さあ!!行きましょー!!」
相澤さんに押され
蒼を出た。
そのままタクシーを
拾って菅野先輩の
家に向かった。
…四人だから
ぎゅうぎゅう…。
助手席には
菅野先輩。
案内しなきゃ
いけないからね。
「龍紀先輩のお家って一軒家なんですか?」
「うん。もともと両親の家なんだよね」
「わあ!!いーですね、一軒家!!私も住んでみたいです」
「私も殆どアパート暮らしだったので憧れます」
私の隣には優と
相澤さん…。
=私は真ん中。
「どうする?何かつまみでも買う?」
「いーですね!!じゃあ一人五百円出して買いましょう!!」
「俺んちの近くにコンビニあるから家に着いてから行こう」
「「はーい」」