
同居人
第2章 待っていてくれる飼い人
電話から
明るい声がした。
「…優?」
「うん。なーちゃん、おはよ」
「今、起きた?」
「うーん…もうちょっと前かな」
「…ご飯食べた?」
「食べたよ。今日も美味しかった」
…美味しかった
って優に言われると
ちょっとだけ
嬉しかったりする
「お昼は適当に食べれるよね?」
「うん」
「…じゃあ私、仕事あるから切るね」
「ちゃんと帰ってきてね~」
「分かってるよ」
「なーちゃんが家から帰ってきたら、なーちゃんを食べたい」
「…下ネタはやめて」
「はいはい。じゃーね」
……プッ
ふう…
ちょっと
長話だったかな…?
そして私は
またオフィスへ
戻った。
