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同居人

第2章 待っていてくれる飼い人


「あ、藤堂さん」


オフィスへ

戻ってきたら

菅野先輩に

声をかけられた。


「はい?」


「俺、仕事終わったよ」


「そうですか!!お疲れ様です!!」


「…付き合ってくれる?」


「勿論です」


「じゃあ…屋上でも行こうか?」





ガコンッ


「はい」

菅野先輩が

自販機から

hotのコーヒーを

差し出してきた。


「え…いいですよ」


「いーのいーの。女の子が遠慮してちゃいけないよ?」


「はあ…?ではいただきます」


「どうぞ」


菅野先輩の手から

コーヒーを

受け取った。


そして屋上へと

足をはこんだ。




「わー!!きもちー」


まだ朝だから

風が心地よい。

「藤堂さん、座ろっか」

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