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同居人

第2章 待っていてくれる飼い人


菅野先輩は

私を先に

座らせてから

ベンチに腰を下ろした。


…こういうことが

できるから女の子に

モテるんだろうな


「ぷはあー」

缶コーヒーに

口をつけた菅野先輩の

一言。


「仕事終わりのコーヒーは美味しいね」


「…フフッ、まだこれから仕事が始まりますよ?」


「あ…そうだったね」


意外に天然なんだ…


「藤堂さんって彼氏とかいるの?」


急に菅野先輩が

変な質問をしてきて

驚いた。


「…え?どうしてそんなこと聞くんですか?」


「なんでって…。藤堂さん可愛いし、彼氏いてもおかしくないから…」


わ…私が可愛い!?


「そ…そういう先輩も彼女くらいいるんじゃないですか?…かっこいいからモテてるし」

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