同居人
第3章 憂鬱なお誘い
「…え?」
「あの先輩、なーちゃんのこと好きだってば」
「そ…そんな訳ないよ!!だって菅野先輩、好きな人いるって言ってたもん」
「じゃあ、その好きな人がなーちゃんだよ」
「ないない!!私の前で言ったんだよ?」
「いや、絶対そうだって」
いつになく真剣な
優の顔。
…嘘じゃないの?
「あ、でもそろそろ会社に行かないと!!」
「俺が中まで連れてくから」
え?中まで?
「いいよ!!私小学生じゃないんだから」
…って言ったんだけど
優は結局中まで
ついてきた。
優の横を通り過ぎる
人は優に
見とれている人が
ほとんど…。
まあ、優は
かっこいいからね。