同居人
第2章 待っていてくれる飼い人
「おはよー」
私の布団の中に
男の子が入ってくる。
「…何入ってんの」
「わあ…寝起き不機嫌~」
男の子は
絶対恐いなんて
思ってない。
…しかも布団から
出てないし
「お仕事の時間だよ~!!遅刻するよ?」
「今日はない日なの」
布団をもぎ取り
寝る向きを変える。
「じゃあお出掛けしようよ!!」
「いや~」
「俺に名前つけて~あと君の名前教えて~」
体を寄せてくる。
「…寝かしてよ」
すると男の子は
起き上がった。
…諦めたか と
思った。
「起きないとちゅーするよ?」
「やだっっ」
……はっ
つい反応してしまった…
「おはよ」
私の頬にキスを
おとした。
「きゃー!!嘘つき!!」
…バチーン