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月下にひらく華~切なさの向こう側~第6話【漢陽の春】

第21章 月下にひらく花

 だが、この村人たちとも、もうすぐ別れなければならない。月末には、香花は光王と共に都に向けて発つことになっている。
 秋には秋桜が美しく彩るこの村で過ごした二年の日々を香花はけして忘れないだろう。
 香花は、傍らに座る良人の秀でた横顔をそっと見つめる。
 彼女の想いが伝わったかのように、光王が淡く微笑を返してきた。
                (第6話 終わり
 明日から第7話へ入ります。
いよいよ完結!)

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