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トライアングル・ラブ―素直になりたかった―

第4章 変化



「沙織…ちゃん、一緒に、お昼…しませんか…?」


お昼休みの鐘が鳴りやんだと同時に、生沼佐由子が私の机にやってきた。


あ、ってか同じクラスだったんだ。
知らなかった。


「…一緒にお昼とか、“友達”がやることだよね。私たち、“友達”じゃないでしょ?」


私はため息交じりに、彼女に言った。


「…あ…すいません…。」


彼女は深々とお辞儀をして、自分の机に戻っていった。

そのか細い背中を見ると、罪悪感に包まれてしまう。


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