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トライアングル・ラブ―素直になりたかった―

第4章 変化



自分の席に戻った彼女は、お弁当を広げ一人で食べ始めた。


「…はぁ。」


私はため息をつき、重い腰をあげ、彼女の前の机の椅子に腰を下ろした。


私の行動にビックリしたような顔を見せる彼女に、私は再びため息をついた。


「…今日だけね。」


私は手に持っていたクリームパンの袋を開け、ハムッと頬張った。


「…沙織ちゃん…優しいんですね…。」


私はあまりに不思議な言葉を言われたので、蒸せてしまった。


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