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トライアングル・ラブ―素直になりたかった―

第4章 変化



校庭のあちらこちらには、もちろん女子の群れがたくさん。


モテ男は辛いね。


…ん?
あれって…。

校庭から少し離れたところにある大きな木の木陰に、生沼佐由子らしき人物が立っている。


彼女の視線の先には、南が。


…もしかして、あの子も南のことが…。


私は一人悶々と考え込み、再び木陰に視線を移すと、もうその人物はいなかった。


見間違えだったのかな…?


私は考えるのがめんどくさくなったのもあり、見間違えだと判断し、教室をあとにした。

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