向かいのお兄さん
第16章 合コンなんて
『な、直也…?』
あたしは涙を拭い、もう一度直也の顔を確かめた
間違いなく、直也だ
「…で、何してんだよ?」
『もしかして…も、もう済ませたの…?』
あたしがここに来る前には、もうすでに女と…
は
恥ずかし…
『ご、ごめん!!///』
あたし、とことん馬鹿だ
人のお楽しみ中に、家の前で待ち伏せなんて…!!
しかも泣いて…!!
ありえない!!
あたしはその場から逃げるように走り出そうとした
『何でもないの!!ほんとにごめんね、お楽しみ中に!!
じゃ!!』
「おい待てよ」
グイッと手を引かれ、あたしの体は止まる
『ぃやあああ、今あんた裸なんじゃないのぉお!!??』
「な、何言ってんだお前、変なこと叫ぶんじゃねーよ!!」
あたしはそのまま、強引に部屋の中へ引っ張り込まれた