向かいのお兄さん
第4章 電話で
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~♪ ~♪
『…?』
夜の8時
机に向かって勉強している最中だった
メールの着信音に気づいたので、あたしは携帯を手に取った
『…げっ』
鬼畜からだ…
嫌々メールの内容を見てみる
〔今日無視したな〕
『うわー…』
何、根に持ってんのかあいつ…
返信しようかほって置こうか迷ったけど
さすがに可哀相かと思い、返信
〔存在に気づきませんでした・∀・〕
よし、勉強の続きしよう
シャーペンを持ち直し、テキストに目を通していると
もう返事が来た
〔今何してんの?〕
〔勉強ですが何か?〕
それを送り返すと、それからすぐに電話が掛かってきた
おい、勉強してるっつってんでしょ
半ば苛立ちながら、電話に出た
『もしもし…』
《もしもし、なあ、オナって》
死ねばいい