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向かいのお兄さん

第21章 神さま






ガラ…






この部屋まで


真っ白で




ベッドがひとつと



見たことのある顔がいくつか…





『…直也…?』





直也はベッドに横になって


静かに眠っていた






『直也…どうしたの?』





あたしはゆっくりと足を進めて


変な機械に囲まれた、直也のそばに寄って


上に掛けられたシーツを

キュッと握った






『直…也…?
寝てるの…?』





直也は何も




返してくれない






『直也…起きてよ
まだ夜の7時だし、寝るには早いんじゃない…?』





直也は



何も



返してくれない






『直也…直也…なぉ…』




軽く体を叩くけれど




目を開けてくれないんだ







『なぉ…や…』











嘘だって






言って















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