向かいのお兄さん
第30章 ふたりの関係
『土足やめろ、こそ泥ー!!!』
「まだ何も盗んでないっての」
あたしは逃げるように扉の方へと走ったけれど
すぐに捕まってベッドに放り投げられた
ガチャッと鍵を掛け、直也はニヤリと笑う
「大学合格したからって、彼氏をほっといていいと思ってんのかー?」
直也はギシッとベッドに膝を乗せた
『ほっといてないじゃん!!ちゃんとクッキー買ってき…』
唇で唇を塞がれ
あたしはベッドに倒された
すぐに甘い舌が、あたしの舌を絡め取る
『ん…///』
激しいわけじゃないけれど
どこか熱くて
身体の芯からほてってくる