向かいのお兄さん
第8章 騙された
「美咲…口開けて」
もう開けてる…
「歯を退かさないと…気持ちよくなんねぇぞ?」
『ん…///』
そう
あたしは食いしばっていたのだ
もし完全に口を開いてしまえば
本当に戻れなくなりそうで
怖かった
「なぁ…美咲…」
直也は右手をあたしの顔から離すと
それをスルスルと移動させ
固く立ったあたしの乳首を、クリッとつまみ転がした
『ぁあっ///』
そこで口を開いたあたしに、直也はすかさずキスを落とし
あたしの舌に
直也は舌を触れ合わせた
『はっ…///』
初めての感覚に
あたしの中では違和感だけが渦巻いた