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高校生になって

第7章 放課後


★side 大翔☆

榊を家に送って別れた。



(うわー、やべぇな。
キスしちゃったよ)


プリント取るとき
手が触れてからだと思う

なんか榊が気になってしょうがない

ちょっと呼んでみるか

「榊?」

こっちを見た

(っ、ちけぇな……忘れてた

可愛いなコイツ。
目見てると吸い込まれそうだ)


チュッ


(は?
…………嘘だろ)

俺は思わずキスしていた

榊はびっくりしたような顔をしている
次第に顔が茹でだこみたいに
赤くなっている

「顔真っ赤」

なーんて
ただの照れ隠しにすぎない

俺はプリントを集めて
逃げるようにして教室を出た

職員室に行き先生に渡した

((おつかれさん。ありがとなー


(ん?榊が来ない……どうしたんだ?)


ーガラッ

榊は突っ立っている。
嫌だったかな?

「いきなりごめんな」


「ううん。びっくりしただけ」



よかった。嫌われてはないようだ

俺は榊の手をとり学校を出て
家まで送って行った。

遅いから送る

なんて只の口実
ただ、もう少し一緒にいたかった
だけ…………………

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