テキストサイズ

真夏の雨

第5章 真夜中の来客

チャンポンを美味しそうに
頬張る…ハムスター…いや
ちがう…美しい男子だ



桜は、向かい合わせに座り
朱里に言った。


あのぉ…家はラーメン屋ぢゃないんだからね。それにさ冷蔵庫くらい買いなさいよ。


朱里は、キョトンとしたまんま
桜を見て…ニヤァと笑った


なによ。そのいやらしい
ニヤァとした顔
食べたら帰ってよね!


「桜さんて週末なのに家にいるの
なんで?」

スープを飲みほしながら
朱里は聞いた。



桜は、うっざぁーと言わんばかりに


私には、しごとがあるのよ
しごと!わかる?ちょー忙しいの


「ふーん。そっか。あ、ごちそうさまでした。」



朱里は、足早に玄関へ行った。


「おやすみなさい。さくらさん」


投げキッスをした朱里に対して

桜は、その投げキッスを右手で掴み
握りつぶす真似をした

朱里は笑いながら
玄関を後にした。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ