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真夏の雨

第6章 ゴシップ

桜は、ギョッとした。
今からならぁ…何処にしようかな。

朱里がニコッと笑い

桜の腕を掴み
任せて。と言わんばかりに
連れ出した。


桜は、待って…!ちょっと

朱里は一軒の汚い店に桜を導いた。


こんなに走ったのは
いつ以来からだろう

朱里は息切れさえせず
笑顔で向かいに座った


辺りを見回した桜は
定食屋さんなんだと理解した。


おばあさんがノレンをわけて
朱里に近づき笑顔で話し掛けた
「朱里君 今日はお姉さんと一緒かい」

桜は…違います!赤の他人ですぅ

朱里は、大笑いして

「口説きたい女性だよ」と言った


桜は口に含んだ水を噴き出した


「さくらさぁん…きたない」
笑いながら朱里は応えた。

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