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真夏の雨

第11章 噴水

桜は、帰宅し暗い部屋に灯りをともした。朱里の好きなチャンポンの具材を炒め、デザートの杏仁豆腐を冷やした


セーターを脱ぎながら
脱衣室に向かい
シャワーを浴び身体の汗を流した。


スッキリした身体にビールを流し込み
ベランダへ向かい涼んだ
月が綺麗だ。朱里と二人で見れたら
どんなに素敵だろうと思った。


寝室へ向かい
読みかけの小説を手にして
朱里を待った



携帯の音で目が覚めた

いつの間にか寝てしまっていた

朱里の声が弾んでいた

愛しい君は…今夜も私を
幸せな気持ちにしてくれる…そう
思った。



走ったら駄目だよ…
あたしは、あなたの病気を知ってるのよだから…走らないで…


伝えたかった

電話口から
ファッション通りの噴水から見る月が綺麗な事を聞いた桜は。

より一層朱里を愛しいと感じた。

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