水のように激しく、華のように優しく
第1章 ラベンダー
「じゃあ、行こ!」
友香に手を引かれて、私たちは校門を出た。
すると、やはり隣の蘭学高校の生徒も次々と出てきて、みんな帰っていく。
「あーあ。私本当苦手、蘭学。」
「ね。私も。怖いよね」
「なんで、ワザワザ隣に建てたのよ!」
「まあ、しょうがないよ、友香。」
「ぅん。そうだ!遊南!コンビニ寄ろう」
「いいよ。……きゃっ!!」
「.......っと」
友香と喋っていると、誰か、男の人にぶつかって相手は、ふらついていても、男女ということもあり私は後ろに転び、後ろに並べてある自転車をドミノ倒ししてしまった。