放課後は図書室で
第2章 出会い
委員会の時、こんな素敵な声だったなんて気付かなかったな。
あの時は、読みかけの本が気になっていたんだっけ…。
クラスの女の子たちがキャーキャー言うのも、無理はないかも…。
「そしたら余計、悪いことしちゃったね。…ごめん。
俺も今日は初めてでさ。成瀬さんは前期も委員だったんだよね?
ホントはいろいろ教えてもらわなきゃいけないところだったのに…」
少し俯いてプチ妄想を始めた私の顔を覗き込むように、優しい笑顔で先輩は甘く響く声で話し掛ける。
「…すみません。当番、来なくなる人も多くて、一人でやるのに慣れちゃって…」
プチ妄想がバレないように、少し身を引きながら、私より背が高い先輩の顔を盗み見た。
先輩は相変わらず私を覗き込むように見ていて、慌てて目線を下げた。
あの時は、読みかけの本が気になっていたんだっけ…。
クラスの女の子たちがキャーキャー言うのも、無理はないかも…。
「そしたら余計、悪いことしちゃったね。…ごめん。
俺も今日は初めてでさ。成瀬さんは前期も委員だったんだよね?
ホントはいろいろ教えてもらわなきゃいけないところだったのに…」
少し俯いてプチ妄想を始めた私の顔を覗き込むように、優しい笑顔で先輩は甘く響く声で話し掛ける。
「…すみません。当番、来なくなる人も多くて、一人でやるのに慣れちゃって…」
プチ妄想がバレないように、少し身を引きながら、私より背が高い先輩の顔を盗み見た。
先輩は相変わらず私を覗き込むように見ていて、慌てて目線を下げた。