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放課後は図書室で

第8章 待ち伏せ

帰る時間はいつもと同じなのに、日に日に暗くなる時間が早くなってきていて、今日も外はすでに暗くなり始めてきていた。

下駄箱で靴を履き替え外に出ると、寒い風が吹いていた。


「うわー、寒い!…そろそろ上着、着てこなきゃダメかな?」


「ホント、寒い!」


莉沙が悲鳴に近いような声を出すと、遥香が続けて大きな声を出した。
私も、思わずブルッと震えた。


「あー、もう、早く帰ろう!」


莉沙が言うと、私達は足早に歩き始めた。

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