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放課後は図書室で

第8章 待ち伏せ

突然の痛みと、衝撃と、驚きと、すべてが混ざり合って呆然とした。

声の主はやっぱりあの4人組のリーダー格の人で、抵抗がなくなった私の腕を引っ張り校舎の裏の方へと連れて行かれた。

他の3人も、私を取り囲むように歩いていた。


引っ張られている方と反対の手で、さっきの衝撃が残る頬をそっと触ると、さっきやっと止まった涙がまた目に溢れた。



ダメ、こんな人たちの前で、泣いちゃダメ…。



必死で下唇を噛んで、涙がこぼれ落ちるのをこらえた。

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