テキストサイズ

放課後は図書室で

第8章 待ち伏せ

「成瀬さん!
…ちょっ、おい!なにやってるんだよ!」


助けて欲しいと思ったときに思い浮かんだのは、莉沙たちの顔ではなくて斉藤先輩の顔だった。

だから、先輩の声が聞こえたような気がしたけど、気のせいのような気もして…。


「えっ?どうして?」


その時、リーダー格の人の声が聞こえ、急に私の身体を押さえつけていた力がなくなった。


私は身体から力が完全に抜けていたので、そのままその場に倒れ込んだ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ