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放課後は図書室で

第8章 待ち伏せ

「大丈夫?…ね、大丈夫?成瀬さん?」


先輩の声が聞こえて、抱きかかえられた感触があった。

怖くて、寒くて、震えてたけど、一気に心も身体も暖かくなる。

この状況で、先輩は、ヒーローのように現れた。


助けてほしかった。…こんな風に、先輩に。


そして、先輩にすがろうと思ったとき、刺すような冷たい視線を感じて気付いた。


あの4人組が、凄い形相で睨んでいた…。


また一気に恐怖が襲ってきて、私は先輩から離れようとした。

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