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放課後は図書室で

第8章 待ち伏せ

「…俺は、俺が話したいと思う人と話をしたいんだ。こんな風に理不尽に、それを妨害しないで欲しいし、相手が誰であろうとその人を傷つけないで欲しい。
俺は、こんなことをする人を軽蔑するし、何があってもそんな人を好きにならないよ。」


先輩は、私を優しく抱きしめながら、いつもとまったく違う、冷たい口調で言い放った。


「…斉藤君?
だって、その子が…。私達のルールを守らないし…。」


「ルール?…俺には、後輩の女の子に4人でリンチのように暴力を振るう方がルールに反していると思うけど?
ねえ、俺のことを好きでいてくれるのはありがたいけど、俺の周りの人に危害を加えたり、迷惑をかけたりするのはやめてくれよ。」


リーダーの子が言いかけると、先輩は更に強い口調で言った。

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