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放課後は図書室で

第10章 秘めた想いと決心

傍から見たら、まるで恋人同士のようかもしれない。


そんなことを考えていると、嬉しいのか恥ずかしいのか自分でもよく分からなくなってしまったけど、胸のドキドキは周りにまで聞こえそうなくらい大きいままだった。

顔が赤くなっているのがわかったので、なるべく俯いたまま雑踏を通り抜ける。
でも、先輩の手だけは、離さないように先輩について行った。


私から、握り返さない程度に。

でも、先輩には強く握っててもらえるように…。


このままずっと人ごみが続いていればいいのに…。

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