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放課後は図書室で

第10章 秘めた想いと決心

今、先輩に、キスされた…。


さっき、痛くてジンジンしていた頬が…。



一気に熱くなる。



そして、頭が真っ白になって、呆然と立ち尽くした。



「さっき、痛かったと思うから…。少しでも、痛いのがなくなるように、ね?」


先輩は笑顔で私の顔を覗き込んで言った。


顔が赤くなるのがわかる。

この状況に、嬉しさよりも恥ずかしさが勝っていて、真っ赤な顔を見られないように俯いた。

最高潮に早くなっていたはずの胸の鼓動は更に早くなって、その音が周りに聞こえてしまいそうだった。

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