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放課後は図書室で

第10章 秘めた想いと決心

「ホントはもう少し一緒にいたいけど、遅くなっちゃったからそろそろ帰らないとね。
ね、ちょっと待ってて?」


先輩は私の頭を撫でると、近くのベンチに鞄を下ろし、レポート用紙を取り出すと何か書き始めた。

この時間が終わってしまう寂しさを感じながら先輩の手元を見ると…。


先輩の手は大きくて指が長くて、男の人の手なんだけど、とても綺麗だった。

さらさらと動く先輩の手を見ていると、さっき繋いだ手、撫でられた頭、そしてキスをする前に触れられた頬に、また先輩の手の感触を感じてドキッとした。


じっと先輩の手を見ていたら、先輩がそれに気付いたのか顔を上げて私を見ると笑った。

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