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放課後は図書室で

第12章 サボりの代償

その後、まずは携帯を出してお互いの連絡先を交換した。

先輩はまた笑いながら


「ちゃんとメールに返信してね。あと、たまには成瀬さんからもメールしてよ。」


と、言った。


「…私でよければ……。」


嬉しさと恥ずかしさが混ざった気持ちを隠すように、消えそうな声で言うと、先輩はまた私の頭を撫でながら、


「成瀬さんがいいんだよ。」


と言って笑顔を見せた。

私がいい、と言う言葉が嬉しくて、にやける顔を隠すように私はまた俯いた。

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