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放課後は図書室で

第12章 サボりの代償

「じゃあ、決まり。
まずは学校の外で、友達ね。」


先輩は嬉しそうに言うと、私の頭をぽんぽんと撫でた。

先輩の嬉しそうな顔と、頭を撫でられる感触が心をくすぐって、思わず顔がにやけた。


「よかった。成瀬さんも喜んでくれた。」


先輩はそう言って笑顔になったけど、私は心を見透かされたような気持ちになって、顔が熱くなった。


「ね、もうひとつ。
…図書室、おいでよ。俺、成瀬さんからあの場所奪うつもりじゃないから…。
俺ができることは協力するし…。」


先輩は急に真面目な顔になると、心配そうに言った。

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