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放課後は図書室で

第12章 サボりの代償

「…え?」


俯いたまま、完全に自分の世界に入り込んでしまった私の顔を覗き込んで、先輩が心配そうに声をかけた。

それにびっくりした私が素っとん狂な声をあげると、先輩もびっくりしたような顔をした。


「聞いてなかった?
…デート、行きたい所あったら教えてねって言ったんだけど。」


「あの…、ごめんなさい。
えっと、…先輩と一緒なら、どこでも…。」


笑顔に戻って先輩が言ったので、完全に慌てた私は、つい、そう答えてしまった…。

ハッとした時にはもう言った後で、その言葉がまるで「先輩のこと好き」って言っているようで慌てた。


「あっ、その…。変な意味じゃなくて、あの…。」

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