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放課後は図書室で

第3章 日常

先輩の後ろ姿を見送ると、高鳴った心臓が何だか少し落ち着いてきた。


先輩ファンの子達が騒いでるけど、先輩は見た目がカッコいいだけじゃなくて、優しいし、さりげない気遣いもカッコいい。


まるで小説から飛び出してきたヒーローのようで。


現実に、しかも身近にこんな人がいるんだって、なんか衝撃的。
フィクションの小説ならここから素敵な展開があるんだけど、現実は何も起こらないんだよね。

そんなことを考えながら、苦笑いをした。

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