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放課後は図書室で

第3章 日常

「みーきー!…ね、今日の当番は斉藤先輩と一緒だったんだね。で、どうだった、ウチの学校の人気ナンバーワンを争う先輩との当番は?」


斉藤先輩が行ってしまうと、近くで待っていた友人たちが興味津々に近付いてきた。
その中でも割とミーハーな莉沙が言った。


「うーん、…普通かな?当番の仕事を覚えないとって、事細かにいろいろ聞かれて。真面目に、…普通かな?」


さっきの心臓の高鳴りを遠くに追いやり、なに食わぬ顔で答えた。

あのドキドキは、たぶん男子とあまり話す機会もないから、免疫がないだけ、と思う。


あとはミーハー莉沙の餌食になりたくなくて…。

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