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放課後は図書室で

第12章 サボりの代償

後で送ってもいいからと思いつつ、携帯を打ちながら思案する。

デートの場所のことも返事を書きたいけど、そもそも「デート」という文字を書くことすら照れてしまう。


書いては消し、消しては書いてを繰り返して、何とかメールを仕上げた。


『さっきは家まで送ってもらって、ありがとうございました。早速のメールもありがとうございます。
あと、先輩にたくさん心配かけていて、ごめんなさい。
先輩とのお出かけ場所は、先輩にお任せします。楽しみにしています。』


いざ読み返してみると、なんか変な感じがして書き直そうかと思ったけど、ふと時計を見るとすでに30分も経っていた。

返信があまりに遅くなるのも悪いと思って、慌てて送信を押してしまった。

でも。

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