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放課後は図書室で

第3章 日常

「えー?あんなにずっと一緒だったのに、それだけ?なんかこう、…事務的な?」


莉沙は階段を降りながら振り返って言った。


「…うん。特に何も」


ホントはちょっとはあったけど、なんとなく、言葉では説明し辛い。


「先輩はカッコいいだけじゃなくて声が素敵だよね。…ずっと聞いていたくなるような、甘い感じ?この前の委員会の時、なんとなく思ったんだけど」


一緒に図書委員をしている遥香が、思い出すように言う。


「あー、わかるわかる!喋り方も落ち着いてるから、余計いいよね」


同じく図書委員の紗耶香が同意する。

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