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放課後は図書室で

第13章 ドキドキのお出かけ

「おはよう。」


先輩のところに急いで近付くと、先輩が笑顔で声を掛けてくれた。


「おはようございます。…あの、お待たせしてごめんなさい。」


まさか、すでに先輩が待っているなんて思っていなかったので、まだ心の準備ができていなくて、俯きながら挨拶をした。


「待ってないよ。それにまだ約束の時間よりも前だし。謝ることなんかないよ。
…女の子は少しくらい男を待たせるくらいじゃなきゃね。」


先輩は笑ってそう返してくれたけど。

約束の時間ぎりぎりに来たら、いったいどれだけ待たせてしまったんだろう?と思うと、早く着いてよかったと思った。

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